長く続く咳は原因を調べる必要があります。
特に次のような場合は要注意です。
1)3週間以上にわたって咳や痰が続き、良くなる傾向が無い場合
2)痰が黄色く、量も多い場合や黄色鼻汁が出る場合、蓄膿症と言われている場合
3)夜間ー早朝に強い咳で喘鳴(呼吸で喉がヒューヒュー鳴る)を伴う場合
4)息切れや動悸、血痰、むくみなどを伴う場合
5)微熱や全身の倦怠感が強い場合
6)ヘビースモーカーの方
7)胸やけがある方
8)のどの違和感、いらいら感が強い場合
9)肺、心臓病がある方
症状・検査所見から最も可能性のある原因に対する治療を同時平行させて行います。膿性痰を伴う咳では抗生剤と去痰剤を、喘息が疑われる場合は気管支拡張薬、アトピー咳、咽頭アレルギーが疑われる場合は抗アレルギー薬を処方します。
むねやけがある方では食道への胃酸の逆流がせき症状の原因となることがあります。この場合は胃酸の分泌を抑える薬によって胸焼け症状と咳が軽快してゆきます。
心臓病がある方で、就寝後しばらくたってから咳、息切れがひどくなる場合には心不全が進行している可能性があります(心臓喘息)。