発作性頻拍症の例

 
Cさんは年に2−3回突然動悸がすることがあります。運動したときにおきたこともありますし、夜間に起きたこともあります。およそ10−20分ぐらい続き、自然に止まっていたので大して気にもしていませんでした。ところが今朝から始まった発作が1時間たっても止まらず、気分が悪く冷汗が出てきたので近くの医院に行き、心電図をとってもらったところ発作性上室性頻拍だと言われました。

 発作を止めるための注射をしてもらいました。一瞬胸の中が気持ち悪くなりましたが、動悸の症状はなくなり、気分も良くなりました。しばらく、休んでから帰っていいことになりましたが、今後の治療としてカテーテルアブレーションを勧められました。


☆ 発作性頻拍症 ☆
  突然、動悸が始まり、しばらく続いた後に、また突然動悸が止まるような場合は発作性頻拍症が疑われます。短い時間で自然に止まっているとしてもきちんとした診断が必要です。循環器専門医受診をお勧めします。発作性頻拍症の大部分はカテーテルアブレーション手術によって完治させることが可能です。
 発作性上室性頻拍症には原因によっていくつかに分けられます。心房粗細動を除けばアデノシン静注が停止に有効です(アデノシン注射後数秒間胸部不快があります)。
 予防薬もある程度有効ですが発作が明らかな場合はカテーテル手術による治療が有効で、多くの場合発作の再発を防ぐことが出来ます。